2009/11/27

名脇役

一昨日、某企業が所有する植物公園に伺いました。種の保存を目的とした公園で、広い敷地に世界の木々、草花、果実、薬草、水生植物など、ゾーンごとに纏められており、かつ、景観にも配慮された素晴らしい公園です。初めてお伺いしたのは2月、今回で7回目の訪問となります。初めて伺ったときに、様々な木々の葉を見、こんなに多くの緑色があるのかと驚きました。今回は深まる秋の訪問でしたが、花をつけた桜がありました。「狂い咲きですか?」と聞くと、「ここでは、1月から4月まで様々な桜が順番に花を咲かせませますが、これは少し早く花をつけたようですね」とのことでした。皆さんはご存知でしたでしょうか、桜は種類によって、寒い時期に咲くものもあるんですね。

エンターティメントの世界で、木々や花々は名脇役です。例えば、映画で、赤や黄色の落ち葉を見れば、深まる秋と判りますし、茶色い落ち葉ばかりだと、冬だなと判ります。また、見ている者の感情的な部分にも影響を与えます。一輪の花を持ち思案する役者がいれば、恋する人に打ち明ける否か悩んでいるのでは、と感じとれたりします。などなどエンターティメントの世界での木々や花々は、単に、背景や持ち道具としてではなく、空間演出、シーンの説明役であったり、役者の代弁者となって、その作品やシーンに幅や深みを与えてくれます。

今回、一本のモミジが素晴らしい演出で秋を感じさせ、楽しませてくれました。一本のモミジのなかで葉の色が、緑~薄緑~黄金色〰薄い赤~赤と、秋の始まりから深まる秋を閉じ込めたようなモミジで、これは脇役ではなく、主役でしたね。


この公園に行くと、優しく、穏やかな気持ちなり、創造的なり、話も弾みます。素晴らしい公園ですが、残念ながら、現時点では未公開となっており、皆さんに詳しく紹介できないのが残念です。「種の保存」が大きな目的となっている以上、致し方ないですね。

2009/11/18

アンフレンド(Unfriend)

言葉に注目が集まる季節となりました。2009年の流行語大賞に、「エコカー減税」「1Q84」「草食男子」「婚活」などがノミネートされました。また、12月12日の漢字の日には、京都・清水寺で「今年の漢字」が発表されます。

海外でも米・オックスフォード大学の辞書編集部門が、今年を代表する単語に、インターネット用語の「アンフレンド(Unfriend)」を選んだと発表しました。説明の必要はないと思いますが、SNSで友達登録を解除する意味です。この単語を選んだ理由として「広く利用されており、動詞として定着する可能性がある」とのことだそうです。

IT関連では、「ネットブック(Netbook)」。運転中に携帯メールを利用して注意がそれる意味の「インテキスティケイテッド(Intexticated)」。

経済関連では、負債総額が資産総額を上回りながら公的支援で事業を継続している「ゾンビバンク(Zombie Bank)」。楽しいの「fun」と失業の「Unemployed」の合成語で、失業してできた時間を娯楽や関心事に費やす「ファンエンプロイド(Funemployed)」。

環境問題を反映して、厳しい環境保護規制を導入した州「グリーンステート(Green state)」。環境保護規制が緩い州「ブラウンステート(Brown state)。環境に優しい街づくり「エコタウン(Ecotown)」。

「アンフレンド」と聞いて、インターネット上での人との繋がりも感情を伴ったお付き合いが増えてきた証なのかなと思い、「ゾンビバンク」は、日本でも流行りそうな気がしないでもないですね。「ゾンビエアー」とかで・・・。

2009/11/14

創造と演出のもと

今まで、多くの展示会に足を運びましたが、「花」は初めてとなります。「第6回国際フラワーEXPO」に行ってきました。併設で、「第3回国際ガーデンEXPO」、「第1回国際エクステリアEXPO」も同時開催されていました。花に関する全てのものが一同に介した展示会となっており、不況と言われ、多くの展示会が出展者や集客の確保にやっきになっている中、世界30カ国870社が出展するという華やかで、活気のある展示会でした。

ディズニー好きの方なら良くご存知の「ディズニーランドローズ」やサントリーさんが開発したブルーのバラなど、多くのバラを見ることができました。私の目を惹いたのが「熱帯スイレン」。まるで陶器でできているかのようで、他の来場者も「これって造花?」なんていっている人もいました。花の生命力を感じることができ、美しい発色(?)、主張しながらも上品さを失わない素敵な花でした。購入について聞くと、年内分は完売。予約を受付中で、来年6月の発送だそうです。熱帯スイレンがそんなに人気のあるものだとは知りませんでした(右の小さいのは在庫はあるようです)。過去に訪れた展示会で、最もウキウキ気分になったような気がします。暗雲たれこむ世の中とはまったく異なる、活気に満ちた空間で、あらためて花が持つ力を実感した1日でした。


花はエンターテイメントの世界では、欠かせない素材です。環境演出(装飾)として、衣装のモチーフとして、もち道具として。女性を称えるセリフ。作詞や作曲などの創作の素。等々、挙げれば切がありません。エンターテイメントの世界では、最も出番の多いのが花ではないでしょうか。

国内では、童謡、演歌、歌謡曲、J-POPなど、多くの花が題名となっているのはご存知のとおりです。ジャズの楽曲でも花の名前が題名となっているものがありますが、なかでも古典に分類される楽曲で、日本でも広く知られている「ハニーサックルローズ(Honeysuckle Rose)1929年」を紹介します。歌うはこの曲を大ヒットさせた「ファッツ・フォラー(Fats Waller) 」です。

Honeysuckle Roseについて
Wiki:「スイカズラ」の名は「吸い葛」の意で、古くは花を口にくわえて蜜を吸うことが行なわれたことに因む。砂糖の無い頃の日本では、砂糖の代わりとして用いられていた。スイカズラ類の英名(honeysuckle)もそれに因む名称で、洋の東西を問わずスイカズラやその近縁の植物の花を口にくわえて蜜を吸うことが行われていたようである。

2009/11/11

Twitter成長の陰に日本あり

日経産業新聞に、ツイッターの急成長を支える日本の技術が紹介されていました。知りませんでした。Twitterのプログラミング言語は日本で開発された「Ruby」だったんですね。最も普及しているプログラミンング言語「Java」に比べ、開発に必要な言語の記述が少なくてすみ、開発効率で「Ruby」の方が3倍~5倍高いという日本発の優れものです。

また、Twitterユーザーであれば日本で話題になりかけた頃、サーバーのダウンを結構、体験したと思いますが、最近の急成長にも関わらずダインタイムが大幅に低減されたのは、NTTアメリカが、ダウンタイムの多さを聞きつけ、システムの運用・管理を提案。08年の1月からNTTアメリカに移管し、障害の数は10分の1に減ったそうです。来年にはサーバー数が1000台を超えるそうです。

日本で開発された扱いやすく効率のよいプログラム言語と単にサーバーを提供し、システムの運用・管理を行うだけでなく、心通う極めの細かい「職人的」技術サービスが、世界を虜にしているTwitterを支えていると聞くと、何だか嬉しく思います。

Ruby:http://www.ruby-lang.org/ja/

Twittre:http://twitter.com/

NTT America:http://www.nttamerica.com/

2009/11/01

クリスマスはニューヨークで

ハロウィーンも終わり、次はクリスマス。アメリカでは恒例のラジオ・シティ・ロケッツによる「ラジオシティ・クリスマス・スペクタキュラー」が11月13日から始まります。ロケッツは、アメリカ文化の象徴とも言われる75年の歴史を持つダンスカンパニーで、今やアメリカの大きなセレモニーやイベントには欠かせないダンスカンパニーです。(AFP:「ラジオ・シティロケッツ、クリスマス公演近づく」)


彼女らには、バレエ、モダン、ジャズ、タップと人間性など、全てにおいて高い能力が求められ、加えて観客に対し輝き続けられるアーティストであることが求められます。毎年行われるオーディションには数百人の応募があります(昨年は400人)。ロケッツのショーは、高い技術、表現力、一糸乱れぬダンスパフォーマンス。選曲される楽曲は、よく知られている楽曲が選ばれ、大変親しみやすく、なんといっても音楽のアレンジが常に素晴らしいのも魅力です。アメリカ人であれば老若男女問わず、全ての人に喜びと、ノスタルジーを感じさせるるショーを常に提供してくれます。


クリスマスに、ニューヨークに行かれる方は、ラジオシティ・ミュージックホールで彼女たちのショーを見るだけではなく、現地時間12月2日18:45から始まるロックフェラーセンターのクリスマスツリー点灯式に合わせ行かれたら如何でしょう。点灯式では、ツリー下のスケートリンク上に特設されたステージで、彼女たちのショーも楽しめます。

ラジオ・シティ・ロケッツは、ダンスはもちろん、舞台、衣装、演出、音楽と全てにおいて「これぞアメリカ!」で、全てにおいて素晴らしく、ニューヨークまでわざわざ行って見る価値のあるダンスカンパニーです。

コンテンツの管理が厳しいのか、なかなか良いものがありませんが、その一端をご覧ください。
昨年、ニューヨークで行われたサンクスギビングのパレードでの映像です。

Ferrari World Abu Dhabi 大屋根完成

F1最終戦開催で、注目が上がるであろう「Yas Island」。なかでも、F1開催に向け完成した世界初となるフェラーリのテーマパーク「Ferrari World Abu Dhabi」のフェラーリのホイールをイメージした大屋根が完成しました。


「Ferrari World Abu Dhabi」は、来年完成のあかつきには、世界で3つの一番を手に入れることになります。
  • 世界初のフェラーリ・テーマパーク
  • 世界最大の屋内型パーク
  • 世界最速のジェットコースター
パークのアトラクションは20以上が用意され、家族で楽しめる素晴らしいパークのようです。周辺には、F1サーキットはもちろん、ワーナーブラザーズのテーマパーク、ウォーターパークなどなど、リゾートの楽しみを全て集めたリゾートエリアです。

ここ数年、良くも悪くも注目されてきたAbu Dhabiの北東に位置するDubai。世界最大のショッピングモール「Dubai Mall」は、厳しいとはいえ順次施設やショップは開業しています(モール内施設のキッザニアは、未だに開業していませんが)。他の施設は、世界初のF1テーマパークの工事中止をはじめ、ユニバーサル・スタジオなど、多くの施設で開業を遅らせる施設が殆どです。また日本の建設会社は、国内の公共事業の大幅減に対応するより、Dubaiの工事費回収に躍起との話も伝わってきます。

そんな中、日本では殆ど注目されていなかったYas Island。F1最終戦が世界へのお披露目となり、注目される中で開業できれば良いですね。

投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。